プロフィール

山崎 梨紗 Yamasaki Risa

2012-2020年まで、司法書士として8年間で100件超の個人事業、法人経営に携わる。

NPO・一般社団法人等非営利組織の経営支援80件、
寄附額を3ヶ月で3倍に増額、
1日のイベントで年間目標分の寄附金を獲得、
クライアントが川崎市初の「特例認定」取得。
川崎市初のNPO同士の合併に専門家として関与。

川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)等、公的機関主催のビジネスセミナー講師実績多数。
かわさき市民活動センター専門相談員(2018年~2020年)。

現在はベンチャー企業にて法務・社会的インパクトを担当。

任意団体「司法書士による対話促進ネットワークhoahoa」代表。note→https://note.com/yamasaki_note/

メディア掲載

1.東京新聞

2.神奈川新聞

神奈川新聞2019年12月26日付
Person
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著書

初の著書『上手くいくNPOは定款でビジョンを語る!』は
Amazon NGO・NPOランキング1位獲得。

略歴

神奈川県相模原市出身

2007年 早稲田大学教育学部 生涯教育専修 卒業
(NPO・NGOなど第三セクターを研究するゼミに所属)
2012年 司法書士登録
2014年 神奈川県川崎市 元住吉にて司法書士事務所を開業
2017年 事務所を同市内 武蔵小杉に移転
2021年 3月末にて司法書士登録を抹消

社会活動支援を仕事にするまでのストーリー

全てが順調だった子ども時代から一転、社会人としての挫折。

6才年下の弟と。

神奈川県 相模原市南区生まれ(最寄りは小田急相模原駅)。
両親とも教師で忙しい家庭に生まれる。父は単身赴任、母は精力的に仕事をして家を空けがち、兄弟は6つ離れた弟だけという学生時代を過ごし、精神的な自立が早く、早熟の子どもだった。両親だけではなく親戚にも教職者が多いという環境に反発し、大学は教育学部に進学したものの、教職課程は一切取らなかった。

大学時代はアルバイトと旅行に明け暮れ、海外で子供達の支援をするNGO団体に出会ったのがきっかけで、NPO・NGO等いわゆる第三セクターを研究するゼミに所属。新宿の駆け込み寺、長野のお寺を中心としたコミュニティなど全国各地の団体を取材する。

インターン採用されたコトバノアトリエ(現NPO法人NEWVERY)では新規プロジェクトの企画案が採用され、責任者を務める。漫画家を目指す若者の夢を支援するプロジェクトは、10年以上経った今も事業として継続している。
大学4年時にはディベート大会で優勝し、転職活動も第一志望の会社に採用が決まり、すべてが順調に運んでいた。

大学4年時、ゼミの仲間たちと。(中央一番前)

しかし、エンジニアとして新卒入社したIT企業でパワハラに遭い、夜間・長時間労働からの過労とストレスにより一年で退職。派遣社員として働き始めるが、一人暮らしを始めていたため金銭面で苦労し、友人の結婚式にも参加できない状況に。
同年代の友人が楽しそうに社会人生活を送る姿を見て、「私は会社で働けない社会不適合者なのかも・・」と絶望的な気持ちになった。

司法書士という新しい夢と、生きがいをくれたNPO。

そんな中、あるとき参加したDV被害者支援団体の勉強会で、講師をしていた女性弁護士の姿を見て、「知識はチカラだ」「専門知識は人を助けられる」と悟り、法律家に憧れを抱くようになる。また、派遣社員として働く中で、不安定な雇用や将来の不安に悩む方たちに数多く出会ったこともあり、司法書士資格を取ることを決意。

朝まだ暗いうちに出社し勉強、退社後にまた勉強、という会社員と受験生の二足のわらじ生活を支えてくれたのは、当時参加していたNPOでの活動だった。在留外国人の子どもの宿題の手伝いや、聴覚障害者のための字幕創作など、「誰かのためを想って活動する」時間は、司法書士試験に合格するまで3年間、どっちつかずで心もとない生活に生きがいを与えてくれた。
「私のような普通の人間でも何かしら人の役に立つことができる」と社会貢献活動の良さを改めて実感し、その魅力に取りつかれることに。

性急な独立が招いた失敗と、まさかの再就職。

最初の会社を辞めてから3年目、やっとのことで司法書士試験に合格。同じ年に結婚もしたが、20代後半の既婚女性はどこの事務所も採用をためらう。しかたなく、ろくに実務経験のないまま自宅にて開業するが仕事がなく、半年も経たないうちに妊娠・出産のため業務を停止することに。

その後、引越しにより事務所を移転したが、移転先は大規模の法律事務所や司法書士事務所が立ち並ぶエリア。フルタイムで復帰し、数えきれないほど飛び込み営業をするも、仕事はなかった。売上0円の日々が続き、生活のために再び派遣社員として働くことに。

廃業する覚悟で始めた社会活動支援が天職に。

一般企業勤務と、少しずつ増えつつあった司法書士業務のWワーク、そして家事育児の両立に追われ

「せっかく独立できる資格を取ったのに、いつまでもこんな生活を続けるわけにはいかない」と悔しさのピークに。

最後にもう一度だけ自分にチャンスを与えたいと思い
「それなら本当に自分が心の底からやりたいと思えることをやろう」と、NPOの経営支援業務を開始した。

はじめはひとりきりだったクライアントから徐々に口コミと評判が広がり、地域の市民活動の拠点である「かわさき市民活動センター」からも専門相談員のお声がけを頂き、相談実績が増加していった。

相談内容の面でも、はじめは登記書類や契約書のチェックがほとんどだったが、徐々に組織やチーム作りの相談や、事業の方向性についての相談など経営の根幹にかかわる部分に専門家として携わらせていただけるように。

2018年からは日本ファンドレイジング協会でNPOファンドレイジング(資金調達を軸とした経営戦略)を体系的に学ぶ。

自身のクライアントと共に実践したところ、「寄附額が3ヶ月で3倍になる」、「1日のイベントで年間目標分の寄附金を獲得」などクライアントの支援者層拡大につながる結果につながった。

現在(2019年後半〜)はNPOだけでなく多様な事業体の社会参加を進めるため、企業の社会活動支援や協働コーディネートに力を入れている。

ビジョンは「NPOも、企業も、個人事業主も、市民も、行政も。
みんなが少しずつ『社会起業家』の顔を持つ社会」

◀︎2017年、アンパンマンミュージアムにて娘と。