
NPOの自称・幽霊部員を救う方法
気が付けば長いこと活動に参加していないメンバーがいる・・
同報メールの返事も返ってこない・・読んでくれているかな?
ってこと、ありませんか?

こんにちは、ヤマサキです。
多くの方にとって,NPOや市民活動は本業(=仕事)ではないため、どうしてもモチベーションには上がり下がりがあります。
「行きたくないから」といって会社に行かないことはできませんが
「行きたくないから」といってNPO活動への参加をお休みすることはできてしまいます。
でも逆に、いま参加してくれている方は、自分から望んで参加してくれているんだ!とポジティブに考えることもできますね。
そう思うと、今日も目の前にいてくれる仲間に,つい心からの感謝が湧いてきてしまいますね・・・^^
自分で「幽霊部員」を名乗る人の心理
で、ここ最近見てないな~というメンバーが久しぶりに現れたり、メールを送ったりするときに
「すっかり幽霊部員の〇〇〇です。」
と名乗ってくることってありませんか?
実は私もそんなことを名乗った経験があるんですが、何でそんなことをいうかというと
シンプルに、罪悪感があるからなんですね。
「本来自分はこの活動の一員であり、活動に参加することを期待されているだろうに、それができていない状況である。すまない。」
という感じで。
でも,そんな時が来るのも当然ですよね。
ヒトは誰でもライフステージが変わりますし(進学、試験、妊娠、出産、PTA、転勤、離婚、転職、起業、病気、介護など)
それでなくても、プライベートな事件が毎日たくさん起こります。
もちろん代表をやっているあなたにだって,日々たくさんの出来事が起こりますが,
もし代表がモチベーションを下げてしまい,数日ほど活動休止してしまっても・・・
意外と誰にも気づかれないという事実があります。
ということで代表のあなたは,疲れてしまったら自由に休むといいですよ!
・・・話が逸れましたね。

復帰のチャンスは必ずやってくる。
幽霊部員が,実在部員に復帰するチャンスは必ずやってきます。
それが,
「すっかり幽霊部員の〇〇〇です。」
と言って久しぶりに登場した瞬間です。
迎え入れる側の心構えとしては,
あくまでさりげなく,でも熱烈に歓迎しましょう。
ちなみに私が今までこのシチュエーションになったとき,言われて一番嬉しかった言葉は,
「おっ帰ってきたね!まだまだ逃がさないよ〜^^」
です。
また,あるクライアントのNPO代表さんは,
済まなそうに幽霊部員を自称する会員さんには,
「いやいや,会員として会費を払ってくれているだけですごく嬉しいんですよ。」
と言っているそうです。すばらしいですよね。
どんな形の協力でも嬉しいと伝える重要性。
支援や協力にはいろいろな形があります。
・活動に参加してくれる
・寄付してくれる
・毎年会費を継続して払ってくれる
・イベントの運営スタッフに加わってくれる
・FaceBookでいいね!やシェアをしてくれる
・面白そうなイベントや助成金の情報をくれる
・面白そうな人を紹介してくれ,つなげてくれる
そのどれもが嬉しいんだ,ということを
いつもいつもしつこいくらいに発信していくといいと思います。
ちなみに,自称・幽霊部員さんがひさしぶりに
「何かできることある?」って聞いてくれたとしたら
「大丈夫大丈夫!」とは言わないで、何かしらお願い事をしてあげるといいと思います。
小さなことでも。
「このfacebookの投稿シェアしてね」のようなことでも。
そうやって「小さなお願い→オッケー!」を少しずつやっていくと、幽霊部員さんもだんだん幽霊ではなくなっていきますよ。

何回休んでも、どんなに久しぶりでも、いつでも帰ってこられる雰囲気になっている。
そんな居場所になっていることが,
自然と仲間が増えて行くNPOの条件なのだと感じるヤマサキでした。

山崎梨紗
2019年7月発売の著書
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