団体紹介

②NPO安定経営のヒミツは○○思考にあった!【NPO法人 愛夢さん】

こんにちは,司法書士のヤマサキです。

今回も,

神奈川県相模原市に事務所を置く

<特定非営利活動法人 愛夢>さんご紹介記事の続きです。

(レクチャー中の,代表 渡邉さん)

さてさて,
前回書いた様に人材マネジメントに力を入れられている渡邉さん。

法人の後継者の方もすでに決まっており,
現在はOJTとして渡邉さんと行動を共にしてもらうことにより
引き継ぎを行っているそうです。

こういうところも民間企業のような方策を取られていて,さすがです。

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新規開拓で躓きを乗り越える。

そんな順調経営な愛夢さんですが,大きな躓きもあったそう。

それは,2011年3月11日の東日本大震災でした。

日本全体が楽しみごとに対して自粛ムードになり,
そもそも海に来たいという気持ちの減退もあって
事業への参加申し込みが軒並みキャンセルになり,
渡邉さんも途方にくれたそうです。

しかし,そこで経営者の渡邉さんは逃げずに正面から立ち向かい,
今までと違う方面へと営業努力をして新規開拓をされました。

それが学校の修学旅行を伊豆に誘致するという事業。

ディズニーランドに行く前に伊豆で一泊してもらい
マリンスポーツの楽しさを実感してもらいつつ,
伊豆の地域振興にも寄与するという仕組みとなり
現在でも継続しています。

ただディズニーランドに行くより
思い出がたくさんできますね・・・

NPO法人としての今後の目標

最後に,渡邉さんに今後の目標についてお聞きしました。

NPO法人 愛夢さんの今後の目標は,
役員に報酬を支払うことができるように
売上の規模を拡大していくこと。

なぜ役員に報酬を支払いたいのかとお尋ねすると,

事業経営に対する意見やアイデアを役員からどんどん出してほしいし,
一人一人自主性をもって事業執行に関わってもらうために
少なくてもいいから役員報酬をモチベーションの一つとしてほしい。

とおっしゃっていました。

「愛夢には現場スタッフから事務スタッフまで
無給のスタッフは一人もいない。」

というご発言からも,渡邉さんの強い想いを感じます。

役員報酬の話などは
どちらかというと
NPO業界では話しにくいというかタブーみたいな
(払う方ももらうほうも話題にしづらい)
空気があるかもしれませんが・・・

適正な報酬が動機付けになるというのは事実のひとつだと私も思います。

渡邉さんのお話の中で私が強く共感したのは,

どんなに良い活動でも,継続していかないと意味がないということ。

また,継続していくためには民間思考(営利企業のような思考)で

長期的視野をもって資金計画を立てていかなければならないということ。

【「非営利」法人という名前だから,お金を稼いではいけないんだ!

みんなボランティアでやってるんだ!】

・・・って思ってる人なんか今時もういないだろう・・・

って思っていたら,意外とまだいらっしゃるんですよね。

本来,なんらかの活動をする団体であれば

「活動資金」は絶対にどこかから手に入れてこないといけないわけで,
そこを寄付や会費だけに頼っていると継続性も発展性も見込めないと思います。

よっぽど広報戦略が上手くてブランディングやPRがちゃんとしている,というところは別ですけどね。

(「ちゃんとしている」というのはプロレベルという意味で,
結局そこには経費がかかっているよね,という話)

渡邉さんのお話には学ぶべきこと,気づかされることがたくさんあり,

あまり大きな声では誰も言わない
事業収入の大切さについて改めて確信し
今後私自身もきちんと発信していこうと思ったのでした。

ちなみにご専門はマーケティングだそうです。
今度講師としてお呼びして,NPO経営セミナーを開催しようかな♪

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渡邉さん,貴重なお時間&お話ありがとうございました!!

司法書士ヤマサキ