今更きけないNPOの基礎

起業するのに事業計画を立てないの?

こんにちは、ヤマサキです。

あなたがもし起業に興味があるなら、事業計画という言葉くらいは聞いたことがあると思います。

でも、それってどこか他人事の世界ではないでしょうか?

「事業計画書?私は別に銀行から融資してもらう予定はないから・・・」

「誠実にやっていればそのうち軌道に乗って、売上は後から付いてくるでしょ?」

そう思ったことのあるあなたに今、伝えたい!!

実はその考え、大間違いなんです。

どんなに小規模でもニッチでも、事業計画はマスト。

新規創業した会社の30%が、一年以内に廃業するというデータをご存知でしょうか。

そうやって廃業を選ばれた方たちも、事業を始めた当初はきっと
「誠実にやっていればそのうち軌道に乗って、売上は後から付いてくるでしょ?」
と思っていたと、想像します。

でも、現実はそうじゃなかった。
事業の体力と、事業主の精神力が、事業が軌道に乗るまで持たなかったんです。

そもそも、事業計画は何のために作るのかというと、
けして銀行から融資してもらうためではありません。
自分のためです。

自分が事業をすることで達成したいゴールが記され、そこにたどり着くためのロードマップが載っているのが、事業計画なのです。

それなしで起業という航海に出ることがどんなに無謀なことか、5年前の私自身も全く知りませんでした。

 

私が約5年前に司法書士事務所を独立開業したときは、事業計画のことなど考えもしませんでした。

ただ普通に看板を掲げていれば、地道に営業していれば、そのうちにお客様は増えて経営も安定していくだろう・・・

そんな風に考えていたんです。

でも、現実はそんなに甘くありませんでした。

 

私が開業している武蔵小杉というエリアには大きな司法書士事務所や弁護士事務所がたくさんあります。
そしてその事務所規模を生かし、地域の不動産業者や金融機関をほとんど席巻していました。

普通の司法書士業務である『決済立会い』や『相続手続き』の分野では、ヤマサキ司法書士事務所という超弱小個人事業の入り込む余地が、ほとんどなかったんです。

がけっぷちの私を救った、大真面目な事業計画。

それに加えて産休なども重なり、ほぼお客様がゼロとなってしまった私は、しかたがないので身分を隠して(笑)派遣社員として民間企業で事務OLをやることにしました。

それと並行して兼業で司法書士業務も行っていたのですが、派遣社員とは言え、お勤めをしながらだと自由に使える時間も限られる。
すると司法書士業務が受託できない。受託できないので、派遣社員もやめられない。

・・・という負のスパイラルから抜けられないことを察知した私は、もう腹を括ることにしました。

これはまたもう一度イチから起業しなおすようなものだ。
どうせやるなら悔いが残らないように、自分にしかできない、使命感を感じられるような仕事をやろう。と。

そこで、いろいろな手法を勉強し、実際に試しながら、大真面目に事業計画を立てたんですね。

(たぶんこんなに大真面目に事業計画を立てている司法書士は、そうそういないと思います。。)

それが、こちらの↑事業計画です。

その後ありがたいことに、分析により選定したポジションが認知され、徐々にお客様のニーズとマッチングし、新たな事業での収益が上がるようになりました。
(ちなみに、半年ほどで派遣社員も卒業できました♪)

 

今思えば、小規模やニッチだからこそ余計に、事業計画が必須だったんですね。

一人だから行動できることも限られている。時間も限られている。もちろん資本金も限られている。

だからこそ、その限りある資源をどこに投下したら一番効果的なのか、徹底的に考え抜かなければいけません。

もちろん計画だから、計画通りにいかないかもしれない。予測が外れることだってある。
でもその時に、じゃあどこまで戻って考えなおせばいいのか、その拠り所が必要なんです。

誘導ミサイルのように、たとえ目標から少しそれたとしても、また目標に照準を合わせていけるような。そういった『自分のための事業計画』は、この先末永く事業を続けていくための、頼りになる相棒のようなものなんですね。

必要なのは、事業を創り出すチカラ。

事業計画を作らずにはいられない理由は、まだまだあります^^

それは、事業計画を作る力=事業を創り出すチカラだからです。

事業計画、事業計画・・・と言いますが、私がおすすめする具体的な流れは、こんな感じになります。

これをざっと見ていただくとイメージが湧いてくるかもしれません。

事業計画を立てるという行動を分解すると、

自分と向き合ってテーマを探る、アイデアを引き出す、ターゲットのことを深く知る、競合を調査する、サービスを作り、販売戦略を立てる・・・

これはそのまま、事業を創り出すチカラとなるんですね。

 

どんなに繁栄した事業にも、いつか必ず終わりが来ます。
事業は生まれ、成長し、成熟期を迎え、衰退していくのです。

あなたが生み出した事業も、そうやって終わりを迎える段階がやってくるかもしれません。

でもその時に、また自分で事業を創り出すことができるとわかっていれば、こわくないですよね。

またその時の自分、その時の周りのお客様、その時の時代に合った事業にカタチを変えていけばいいんです。

というわけで。

これから事業を始める方はもちろん、また、すでに始められている方も全然遅くはないです。

ぜひ、あなたの目標・ゴールとそこまでのロードマップが乗った事業計画作りにチャレンジしてみてください。

そして、『事業計画を作る』という行動を通して『自分の事業を創り出す、ブラッシュアップする』ことが何より大切です。

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あなたの事業を軌道を乗せるのは「偶然」でも「時間の経過」でもありません。
自分の成功は、自分のコントロール下に置くんだ!という意識でいてくださいね。

それでは、今日はこのあたりで。

 


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山崎梨紗

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