
おカネの進化<消費→投資>
いま私は川崎の武蔵小杉に住んでいて、
同世代(30ー40代)の友だちは俗にいう「タワーマンション」に住んでいる人も多いんですね。

ちなみに私は違うけど、
気まぐれでタワマン住みを気取る時もあります(笑)
で、そんな近頃だいぶデータが取れてきてまとまってきたことをシェア。
おカネはなくなると悲しくなっちゃうもの
一昔前って、おカネってただの交換券じゃありませんでした?
駄菓子屋さんに60円もっていったらブタメンと交換してもらえる。
本屋さんに210円持っていったらジャンプと交換してもらえる。
ユニクロに980円持っていったら肌着が買える。
だからおカネは、何かと交換できるもの。
そして、交換して消費してしまうものでしたよね。
なくなると、「あーなくなっちゃった」って悲しくなっちゃうものでもありました。
おカネ=投資=投票=応援するためのもの
でも、あくまで私の周りのデータですけど、近頃何かが変わってきています。
たぶん東日本大震災がハッキリした契機だったんだと思います。
おカネ=モノと交換して消費するもの
というラベルはそのままに、
おカネ=応援するためのもの
というラベルが追加で横に貼られたんですね。
その後も、災害が起こると応援のために寄付をするということが重なり、それは日本人の一般的な行動と言ってもいいものになりました。
また、その流れで、SNSを使って拡散される難病の子供のためへの寄付行為が出てきたり、ふるさと納税やクラウドファンディングのおかげで、より気軽に、よりポップなイメージで行う寄付文化というのが根付きつつあるように思います。
「モノより思い出」や「お金で買えない価値がある。買えるものは~カードで。」などの有名なキャッチコピーにあるとおり
モノ消費からコト消費になったのはもうだいぶ前のことだと思います。
でも今は,コト消費なのは変わらないんだけど、それが自分のためのコトではなく誰かのためのコトもというシフトチェンジも起きているんでしょうね。

この時代の<おカネ=応援>を集めるために必要なこと。
現代人の情報感度はかなり洗練されていますので、この時代にモノを売るために、企業側のキャッチコピーやセールスの熟練度もかなり上がっているように感じます。
それだけモノを売るというのはタイヘンなことなんでしょう。
でも、NPOも同じです。
この時代、いろんなところでいろんな方が困っている状況がリアルに報じられる時代に、おカネを集めるのは生半可な努力ではできないことだと思います。
「みんな困っているのは同じなのだから、どこか一つの団体に肩入れして寄付はできない」
という一見ナゾの哲学(笑)を持っている人もちょこちょこ見かけます。
でもだからといって<おカネ=応援>を集めることを、はじめからあきらめなくてもいいとも思いませんか?
みんな、もうモノはそんなにいらない。それよりも生きがいを実感したい。
自分のためだけじゃなくて、他の人のことも同じように応援したいと思える時代だということに間違いはないから。
この状況を、
「ライバルがいっぱいで難しそう・・がーん」と取るのか
「NPOにとっても追い風じゃないか・・がんばるぞ!」と取るのか
あなたはどちらですか?
がんばるぞ!派のあなたのために、今後は心を動かすライティングについても書いていこうと思います。
お楽しみに♪
山崎梨紗
2019年7月発売の著書
『上手くいくNPOは定款でビジョンを語る!』
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