広報・情報発信

NPOだからこそできる商品の売り方とは?

NPOが寄付や協力を集めていくために欠かせないのは情報発信。

今日も,そんな情報発信のコツについて書いていきますね。

前回のブログ<NPOにおすすめ!読んでもらえるキャッチコピーのコツ>でお伝えした,

情報発信の型を覚えていますか?

①キャッチコピー

②ストーリー(エピソード)

③オファー

今日は,②ストーリーについてです。

ストーリー=背景を使いこなそう!

今年の夏,

「メルカリに甲子園の砂が出品されている」という衝撃のニュースが報道されていました。

でも,そこで手に入るのはただの砂です。

何故ただの砂に値段(しかも高額)がつくのか。

 

それは

その甲子園には選ばれた球児しか入れないこと

甲子園の砂を踏むという一生に一度あるかないかという機会

何十年と続いてきた高校野球の汗と涙と笑顔の歴史

・・・などのストーリーが背景にあることで,ただの砂に価値が付与されているんです。

もし出品された砂の値段が10万円なら,その配分はストーリーが9万9999円で,砂が1円くらいじゃないでしょうか。

人は,ストーリーにお金を払うものなんです。

また,レストランに行って

「この野菜はこの◯◯さんが長年改良を重ねて,こんな気持ちで作りました」

みたいなトマトの料理があったらすごく美味しそうに思いませんか?

これも,ストーリーがそのトマトの価値を上げているんですね。

つまり人を動かす(=おカネを使わせる)のは,物ではなく,ストーリーなんです。

 

クラウドファンディングでも,成功しているプロジェクトは必ずストーリーがしっかりしています。

というわけで

あなたがこの時代に寄付や応援を募りたかったら。

人やおカネを集めたりしたかったら。

必ずストーリーの力が必須になってくるということです。

一番いい練習方法は,妄想です。

ストーリーを使いこなす練習の第一歩として一番いいのは,実は妄想です(笑)。

今後スーパーやデパートで何か売れているものや,ニュースを見て流行っているものを見たら,

その背景にあるストーリーを想像してみてくださいね。

「何で付けたまま眠れるファンデーションがこんなに売れているんだろう・・・そうか,若い娘は彼氏の前ではお化粧落とさないで寝たいのね」

などなど。

 

また,電車で足を踏まれたり,レストランで感じの悪い店員にあたったりしたら,

「このひと,今日何があったんだろう・・・彼女に振られたのかしら・・」

と妄想してみてください。

そうするとイライラも消えてくるのでおすすめです。

 

その習慣付けが,だんだんあなたの脳をバージョンアップしてくれますよ!

そして,普段の情報発信にもぜひ意識して,ストーリーを取り入れる練習をしてみてくださいね。

 

山崎梨紗

2019年7月発売の著書
『上手くいくNPOは定款でビジョンを語る!』
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